• November 12 2009

    "並木: ええ、そういうことになりますね。ある日突然、「このゲームは『100メガショック』をウリにする!」という方針に切り替わるという、ちょっとした事件がありまして、グラフィックとかサウンドとかの容量をとにかくたくさん増やして、最終的に100メガに到達させようということで作っていました。

    鴫原: 当時のSNKがやっていたテレビCMと同じキャッチコピーですね。

    並木: ところが、最初の頃はまだ「50メガショック」ぐらいしかなかったんです。グラフィックは先に完成してましたので、もうあとはサウンドだけで容量を取らなくちゃいけないから、どうすれば締め切りまでに残りの50メガを使い切れるのかを随分と考えましたね……。結局、曲数を今から増やそうと思っても時間的に足りなかったので、それまで全部打ち込みで作っていたものを、少しずつフレーズサンプリングに作り直すという方法で対処しました。その結果、最終的にはどうにかこうにか「100メガショック」になりました。実を言いますと、2面の曲のピアノのパートは全部フレーズサンプリングで作ってあるんですよ。じゃあ、ここのピアノはまるまる録音しちゃえ、みたいなノリで少しずつ容量を稼ぎながら仕上げていきました。

    鴫原: 容量を増やすだなんて、普通とまったく逆の作業ですよ! まさに前代未聞のお仕事ですね。

    並木: ええ、普通は限られた容量の中にどれだけ音を詰め込むかで悩むのですが、このときばかりは限られた時間でいかに水増しをするかという、今にして思えば非常にバチあたりな状況でした。ホントに、もったいないオバケに申し訳ない気持ちで。それから、ゲーム中によく出てくる「フーッ!」をはじめとする各種掛け声系のボイスも、実は「容量対策」を兼ねてたんですよね(笑)。"

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    Nov 12, 2009 @ 5:39 pm